【古墳】安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵

「安閑天皇陵(あんかんてんのうりょう)」は、大阪府羽曳野市古市にある古墳です。宮内庁により古市高屋丘陵(ふるちのたかやのおかのみささぎ)として、第27代安閑天皇の陵に治定されている前方後円墳で、合葬されているとされる継体天皇皇女で安閑天皇の異母妹にあたる神前皇女(かんさきのひめみこ)の墓にも治定されています。考古学的な遺跡名は「高屋築山古墳」。

古市古墳群を構成する古墳の一つで、同古墳群のほぼ最南端に位置する大型の古墳ですが、ユネスコの世界文化遺産に登録されたリストの26基には含まれていません。

現地説明板などによると、安閑天皇陵の築造時期は、出土した埴輪や須恵器の特徴、正倉院と同種のペルシャ製ガラス椀の年代観から6世紀前半頃と考えられています。安閑天皇陵の墳丘長は約122m、後円部の直径約78m、高さ約13m、前方部の幅約100m、高さ約12.5mという規模で、周囲を濠で囲まれています。また、西側に向けた前方部は開き、東側の後円部の方が僅かに高くなっています。

安閑天皇陵の所在地は高屋丘陵とも呼ばれる丘陵地北端の要害の地で、さらに石川や竹内街道にも近く交通の要衝を押さえるのにも適切な位置であることから中世には当古墳を本丸とした高屋城が築かれ、河内国の中心的な場所であったともいえます(織田信長との戦いの後廃城)。

周辺を見ると、西には日本武尊白鳥陵清寧天皇陵、北約1.3kmには応神天皇陵といった大型前方後円墳がある他、200mほど南には安閑天皇皇后である春日山田皇女の陵に治定されている古市高屋陵(高屋八幡山古墳)もあります。また、高屋城内を通っていた東高野街道を400m少々南に下ると式内社である高屋神社が鎮座しています。


●安閑天皇陵について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2020/11/ankantennouryoukofun.html


アクセス

近鉄南大阪線・長野線「古市」駅のすぐ西にある国道170号(旧道)「白鳥」交差点から南に約500m進んだ左手です(近鉄線を越える跨線橋を渡ってすぐ)。同じく国道170号(旧道)の「新町南」交差点(南阪奈道路の高架下)からは北に約1.4km。

安閑天皇陵(高屋城跡)には駐車場はありません。


2020年10月撮影

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

安閑天皇陵(羽曳野市)

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