【古墳】峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳

「峯ヶ塚古墳(みねがづかこふん)」は、大阪府羽曳野市軽里にある古墳です。藤井寺市と羽曳野市にまたがる古市古墳群に属し、国の史跡に指定されているだけでなく、古市古墳群を構成する主要な古墳の一つとして世界文化遺産のリストにも登録されています。

峯ヶ塚古墳は前方部を西に向けた前方後円墳で、その規模は墳丘長約96m、前方部の幅約74.4m、高さ約10.5m、後円部の直径約56m、高さ約9mとなっています。墳丘は2段に築かれ、くびれ部分の北側にのみ造り出しが設けられています。古墳の外部施設としては、かつて南を除く三方に二重の濠があって、墓域は東西約168m、南北約148mを測ります。また、古墳のすぐ北側を日本最古の官道とされる竹内街道が通っていました。


古市古墳群には宮内庁が管理する調査が進んでいない大規模な古墳も多いですが、峯ヶ塚古墳は内部施設が発掘調査されている貴重な前方後円墳です。数度の調査の結果、後円部の中央(墳頂)付近で石室が確認された他、3500点を越える膨大な数の副葬品も発掘された他、造り出しは想定よりも大規模なものであったことが判明しています。これら副葬品や石棺、出土した埴輪の特徴などから峯ヶ塚古墳の築造時期は5世紀末頃から6世紀初頭と考えられています。


当古墳は国道170号(外環状線)からは少し西、羽曳野市立生活文化情報センター LICはびきの」の南に位置し、周囲は峰塚公園として整備されているので見学しやすい古墳といえます。ちなみに、300m少々南に清寧天皇陵、約450m北に仁賢天皇陵、600mほど東に日本武尊白鳥陵古墳もあります。

●峯ヶ塚古墳について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2021/12/minegazukakofun.html


アクセス

近鉄南大阪線・長野線「古市」駅からは真っ直ぐ西に約1kmの距離にあります。バスを利用する場合は「古市駅前」、または「藤井寺駅前」から近鉄バスに乗車し「軽里一丁目」バス停で下車するとすぐ南の峰塚公園の中に当古墳があります。

車の場合は国道170号(外環状線)の「軽里北」交差点から西に100mほど進み、「パティスリーフラワー(FLOUR) 竹内街道軽里店」の角を左折し南に約150m進むと右手に峰塚公園駐車場(有料)があります。

2021年12月撮影

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)

峯ヶ塚古墳(羽曳野市)



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