【古墳】鍋塚古墳(藤井寺市)
鍋塚古墳
「鍋塚古墳(なべづかこふん)」は、大阪府藤井寺市沢田にある古墳です。古市古墳群に属する方墳で国の史跡に指定されている他、2019年(令和元年)7月にユネスコの世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群 古代日本の墳墓群」のリストにも登録されました。
鍋塚古墳は近鉄南大阪線土師ノ里駅の駅前にあり、国道170号(旧道)にも面しているので非常に見学しやすい古墳といえます。古墳の形は方墳で、現状一辺40m前後のように見えますが、周辺の調査成果により墳丘長は一辺約63mに復元することが出来ます。墳丘は二段築成で高さは約9.7mあり、周囲に濠を巡らせていたと考えられています
埋葬施設や副葬品などについては不明ですが、円筒埴輪列や墳丘斜面に葺石があることがわかっている他、墳丘表面では家、衣蓋、盾、靫形などの形象埴輪の破片が見つかっており、古墳の築造時期は4世紀末葉から5世紀前半と推定されます。
当古墳の南西には、全国で第9位、古市古墳群で第2位、藤井寺市内で最大規模を誇る前方後円墳の仲姫命陵(仲ツ山古墳(仲津山古墳))があり、その外堤に食い込むような位置に築かれていることから仲姫命陵の付属墳(陪塚)と考えられています。
周辺には「沢田の七ツ塚」と呼ばれる鍋塚古墳クラスの7つの古墳がありましたが、第2次大戦後に次々と取り壊されており、現在確認できるのは当古墳のみとなっています(一部分残存している古墳はあります)。
●鍋塚古墳について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2022/01/nabezukakofun.html
アクセス
近鉄南大阪線「土師ノ里」駅改札前からは、国道170号(旧道)と府道12号堺大和高田線が交わる「土師の里」交差店で国道を渡り、南に50mほど歩くと古墳の入口があります。
鍋塚古墳には見学者用の駐車場は無いので「土師の里」交差店の西、あるいは「土師ノ里」駅の少し南にあるコインパーキングを利用すると他の歴史スポットとあわせて見学しやすいと思われます。
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