【城跡】持尾城跡(河南町)

持尾城跡

「持尾城(もちおじょう)跡」は、大阪府南河内郡河南町持尾にある城跡です。かつて大楠公と呼ばれた楠木正成が活躍した大阪の南東部、南河内地域に多数築かれた山城の一つで、現在は山頂の展望公園のように整備されています。

現地の説明版などによると、持尾城は鎌倉時代の末期、第96代後醍醐天皇の呼び掛けに応じて挙兵した楠木正成が築いた城砦群、「楠木七城(河内七城)」に含まれる赤坂城(上赤坂城と下赤坂城。赤阪城とも)の支城の一つとされ、鎌倉幕府滅亡の前年である1332年(元弘2年。北朝の正慶元年)に築城されともいわれています。

持尾城跡は、持尾集落の東側に位置する標高336mの茶臼山、あるいは城ヶ塚(城が塚)と呼ばれる小山の山頂周辺にありますが、その規模から考えて“城”というより砦や狼煙台としての役割を果たしていたのではないかと考えられています。この山頂付近は河内平野を一望できる景勝の地であるだけでなく、平石峠を越えて大和から河内に侵入する敵軍の様子もよく見えたようで、北にあった平石城と共に防衛にあたりました。


現在の持尾城跡は、中世の城郭跡ということで石垣などは見られませんが、当時の城塞の跡をよく残しており、地の利を活かし山頂や稜線を平らにして逆茂木(さかもぎ)を並べた中世の城塞跡を留めています。また、山頂付近には四阿と説明板、いくつかの石碑などがあります。

持尾城跡の周辺には、持尾の北隣にある平石地区に鎮座する磐船大神社から分祀された持尾の磐船神社や、石像物が並べられた眞念寺(真念寺)という小さな寺院がある他、少し下ると南河内グリーンロード沿いに設置された持尾展望台があります。


●持尾城跡・眞念寺について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2022/06/mochiocastleruins.html


アクセス

持尾城跡や持尾磐船神社、眞念寺を目指す場合、登山コース以外では一般的に南河内グリーンロード沿いの持尾展望台から向かうことになると思われます。展望台から城跡・神社までの道のりは持尾磐船神社の記事に詳細を記載しています。

なお、持尾集落内などは坂道やカーブ、道幅が狭い箇所も多いため車での直接訪問はおすすめ出来ません。

2022年3月撮影

持尾城跡(河南町)

持尾城跡(河南町)

持尾城跡(河南町)

持尾城跡(河南町)

持尾城跡(河南町)

持尾城跡(河南町)

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持尾城跡(河南町)

持尾城跡(河南町)

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