【神社】澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社

「澤田八幡神社(さわだはちまんじんじゃ)」は、大阪府藤井寺市沢田にある神社です。2019年(令和元年)7月にユネスコの世界文化遺産に登録された古市古墳群の中で2番目の規模を誇る仲姫命陵に隣接する形で鎮座する澤田八幡神社ですが、現在では境内を鉄道が横切る神社として知られています。

境内に由緒記や説明板は見当たりませんでしたが、澤田八幡神社の御祭神は八幡大神として知られる品陀分命(ほんだわけのみこと=第15代応神天皇)となっていますが、その正確な創建年は不詳です。別名として上ノ段八幡神社という社名もあります。明治の初めまでこの地は河内国志紀郡澤田村と呼ばれていましたが、澤田村には当社以外にもう一つの八幡神社があり、それが字小林の八幡神社で現在は土師ノ里八幡神社と呼ばれています。

大阪府神社庁ホームページなどによると、江戸時代初期に1.3kmほど南の羽曳野市誉田)にある誉田八幡宮の御分霊を勧請して創健されたようです。これは、豊臣秀吉の太閤検地の際に当時の澤田村が誉田八幡宮の神領となったことに関係すると考えられます。1872年(明治5年)に近代社格制度で村社に列格。明治の末に周辺の大きな神社に合祀されることもなく現在に至っているようです。


前述のように、境内には参道を横切る形で近鉄南大阪線が通っており踏切が設けられていますが、これは1922年(大正11年)に当時の大阪鉄道(2代目)が、布忍駅(現松原市)から道明寺駅(現藤井寺市)間を開通した際に、陵墓や集落の中を通ることを避けた最短コースを選んだため、と考えられています。

澤田八幡神社の背後(南側)には古市古墳群で2番目に大きなの仲姫命陵(仲津山陵。仲ツ山古墳)がある他、東には鍋塚古墳允恭天皇陵といった古墳もあります。

●澤田八幡神社について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2022/06/sawadahachimanshrine.html


アクセス

最寄り駅は近鉄南大阪線「土師ノ里」駅で、改札前の国道170号(旧道)と府道12号堺大和高田線(ヤマタカ線)が交わる「土師の里」交差点から府道を200mほど西に進み、最初の信号のある交差点(ここにコインパーキングあり)を左斜め前方に入り、住宅地の中を約100m少々進むと左手に澤田八幡神社入口があります(右に入ると仲津山極楽寺あり)。

神社西側の仲姫命陵拝所や古室山古墳などから向かう場合は、仲姫命陵拝所の北に鎮座する古室八幡神社裏手(仲姫命陵説明版のある地点)から仲姫命陵北側周濠に沿った道を東(北東)に約120m歩くと澤田八幡神社の裏手となるので、その手前を左に入るとすぐに拝殿前への入口があります。


2022年4月撮影

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)

澤田八幡神社(藤井寺市)



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