西恩寺

「西恩寺(さいおんじ)」は、大阪府南河内郡千早赤阪村小吹にある寺院です。宗派は融通念仏宗で、山号は亀宝山(亀寶山)。河泉地蔵霊場第四番札所でもあります。千早赤阪村の西部、小吹地区の河内長野方面に抜ける道路沿いにあり、周囲を山に囲まれた静かな寺院となっています。

西恩寺の正確な創建年は不祥ですが、１１９８年(建久９年)に真言宗に属する檜尾山観心寺の一坊として創建された説(「郷土史の研究」による)などがあるようです。後に融通念仏宗に改宗して阿弥陀三尊を本尊としたされ、現在の境内には本堂の他、延命子安大地蔵尊を祀るお堂などがあります。

南河内の観光案内などでもあまり登場しないようですが、地元の人々などには秋の紅葉が見事なことで知られているようで、一度紅葉シーズンにお参りすると何度も訪れたくなる寺院といえます。

アクセス

道の駅ちはやあかさかや建水分神社などに近い、府道７０５号富田林五條線「森屋」交差点から南に約２．７ｋｍの「東阪」交差点を北西に坂を上って府道２０９号東阪三日市線に入り、約６００ｍ進んで「中津原」交差点を左折。府道２１１号中津原寺元線に入り道なりに２ｋｍ弱進むと右手に西恩寺があります。

河内長野方面からは国道１７０号(旧道)「菊水町」交差点から東に進み、国道３１０号に入り道なりに約４．８ｋｍ進みます(観心寺前などを経由)。南海バス「鳩の原」バス停前(バス停はこちらが最寄りのようです)の分岐を左の府道２１１号(南河内グリーンロード)に入り、１ｋｍほど進むと左手に西恩寺があります。

駐車場は府道から山門に向かって左側にあり、駐車場、拝観料ともに無料。