【古墳】西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群

西野々古墳群(にしののこふんぐん)は大阪府富田林市伏見堂にある古墳群です。河内長野市との市境にほど近い、富田林市南部の石川沿いに広がる田園風景の中に存在する古墳群で、4基の古墳から構成されています(もともとは5基とも)。

大阪の南河内には、応神天皇陵をはじめとする巨大な前方後円墳を多数擁し世界文化遺産にも登録された古市古墳群や、200以上の古墳で構成された一須賀古墳群など大規模な古墳群がありますが、それ以外にもこの西野々古墳群のように比較的小規模ながら興味深い古墳群が存在しています。


現地説明板や富田林市のホームページなどによると、地元では「明八塚(めはちづか)」と呼ばれている西野々古墳群内で最大の1号墳は、発掘調査の結果、幅約6.5m、深さ約0.8mの周濠が検出され、さらにそこから出土した須恵器片や円筒埴輪などからその築造時期は6世紀前半(古墳時代後期)と推定されています。

1号墳の南にある2号墳には横穴式石室が存在した可能性が指摘されていますが、かつて宝物を探して破却された際には何も発見されなかったと伝えられています。

3号墳は古墳群の南側中央に位置し、もとは方墳であったと考えられていますがかなり改変され(ほぼ全壊)、現在は「L」字、あるいは「く」の字状となった墳丘らしき盛土が確認出来るのみです。残存している墳丘は一辺約28m、高さ約2.5mの規模で「石塚」とも呼ばれていたそうです。

4号墳は古墳群の中で最も西側にあり、こちらも方墳であったと考えらていますが墳丘の大部分は消失。残存している墳丘は一辺約15m、高さ約4mの規模で、墳丘上に祠があります。別名「牛上塚」とも呼ばれていたそうです。

地元では田畑の中に点在する“塚”としては認識されていましたが、調査が行われるまで古墳であるとはあまり知られていなかったそうです。


●西野々古墳群について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2021/06/nishinonokofungun.html

アクセス

近鉄長野線「滝谷不動」駅から100mほど東にある国道170号(旧道)「錦織(高橋)」交差点から府道202号森屋狭山線を東に進み、石川を渡って90mほど先の信号を右折します(ここを直進すると瀧谷不動明王寺滝谷公園彼方春日神社に向かいます)。後は道なりに約700m南下すると西野々古墳群が見えて来ます。

「汐ノ宮」駅方面からは、駅前の交差点を東に約450m進み(途中、千代田橋を渡ります)突き当りを左折。600mほど北に進むと左手に2号墳(千代塚)があります。


2021年3月撮影

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)

西野々古墳群(富田林市)



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