【寺院】瀧谷不動明王寺(富田林市)
瀧谷不動明王寺(滝谷不動尊)
「瀧谷不動明王寺(たきだにふどうみょうおうじ)」は、大阪府富田林市彼方にある寺院で、一般的には「瀧谷不動尊」と呼ばれています。宗派は真言宗智山派で山号は瀧谷山。正式な寺号は明王寺。駅名などでは「滝谷」表記が多いようです。
寺伝によると、瀧谷不動明王寺の創建は821年(弘仁12年)で、空海(弘法大師)が国家安穏、万民化益を願って開いた護摩祈願の道場(霊場)が起源とされています。
現在の瀧谷不動明王寺は富田林市の南部、石川右岸(東岸)の嶽山(だけやま)北側にあり、山林に囲まれていますが集落ともそれほど離れていません。近鉄滝谷不動駅からの参道である府道202号森屋狭山線沿いには旅館などがあり、境内は府道を境に南北に分かれています。
北側の境内には中心となる本堂や観音堂の他、山の上に鎮守社や多宝塔があります。一方の南側境内には明王殿、西国三十三所堂、三宝荒神堂、一願不動堂、瀧行場、瀧不動堂などがあります(こちらも高低差あり)。
日本三不動の一つにも数えられる南河内でも知名度の高い寺院の一つで、目の病気に御利益があるとされることから「目の神様」、「芽の出る不動様」とも呼ばれ親しまれている他、勉学、スポーツ、芸事、商売などにも御利益があるとされています。本堂では厄除けや商売繁盛など様々な願いの成就を祈願する護摩祈祷を、法楽殿(交通安全祈願所)では自動車やバイクなどの車両と祈願者がともに祈祷を受けられ、南側境内の瀧行場手前では古くから伝わる「どじょう流し」も行われています。
また、本尊不動明王の縁日である毎月28日は「お不動さんの縁日」と呼ばれ、近鉄滝谷不動駅から続く参道に多数の露店が並び、富田林駅からは臨時バスも運行されるなど、多くの参拝者で賑わうことでも知られています。
●滝谷不動尊 公式ホームページ →https://takidanifudouson.or.jp/
●瀧谷不動明王寺について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2021/01/takidanifudouson.html
アクセス
近鉄長野線「滝谷不動」駅から踏切を渡って100mほど東に進むと国道170号(旧道)の「錦織(高橋)」交差点となります。
徒歩、車両いずれの場合も「錦織(高橋)」交差点から府道202号森屋狭山線を東に1km弱進むと瀧谷不動明王寺の西側入口があります(途中で左に曲がると春日神社や滝谷公園があります)。徒歩や車の祈祷時はこちらから参拝しますが、通常の参拝時の駐車場はさらに100mほど奥(東)にあります。
瀧谷不動明王寺の駐車場、通常の参拝は無料です。
なお、毎月28日の滝谷不動尊の縁日には「錦織(高橋)」交差点から滝谷不動尊までの区間は車両通行止めとなるので注意が必要です。その場合、国道309号の「板持南」交差点から府道201号甘南備川向線を南に進み、1kmほど先の「中佐備」交差点を右折しそのまま西へ約700mで駐車場があります。「滝谷不動」駅周辺には28日の縁日のみ有料の私設駐車場が出現します。また、毎月28日のみ近鉄長野線「富田林」駅から「滝谷不動前」行きの金剛バスが出ています。
2020年12月撮影

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