来迎寺

「来迎寺(らいごうじ)」は、大阪府松原市丹南にある寺院です。宗派は融通念仏宗で、山号は諸仏山。院号は護念院となっています。また、北門の新しい寺号標には「融通念仏宗丹南本山　來迎寺」とあります。

寺伝によると、来迎寺は奈良時代に行基が建てた毘沙門院(多聞院とも)がもとになっているとされ、平安時代末期に融通念仏宗開祖である良忍(聖応大師)が阿弥陀如来を安置する堂を建て、融通念仏十ヶ郷辻本大勧進毘沙門山阿弥陀寺と称したとされます。鎌倉時代末期の僧法明は、丹南郡菅生(すごう)村(現堺市美原区菅生)にある菅生神社より阿弥陀如来画像(紙本金泥経字阿弥陀如来来迎図)を勧請して中興。その後、寺号を阿弥陀寺から河内十箇郷六本別寺諸仏山護念院来迎寺と改めたとされます。

江戸時代、この地には高木氏が藩主を務める丹南藩の陣屋が置かれており、来迎寺は高木家の菩提寺となりました。

来迎寺には今も法明の大衣をはじめとして、平安中期の阿弥陀仏、松原市指定文化財「来迎寺紙本著色融通念仏縁起絵巻」なども所蔵。また、徳川方の武将として活躍した丹南高木家初代正次からのゆかりの品々も当寺に所蔵されているそうです。

●来迎寺について詳しくは　→https://kininarugou.blogspot.com/2021/10/raigojitemple.html