【古墳】金山古墳(河南町)

金山古墳

「金山古墳(かなやまこふん)」は、大阪府南河内郡河南町芹生谷(せりゅうたに)にある古墳です。古墳といえば、南河内の世界遺産「古市古墳群」などに属する大型古墳のような前方後円墳が有名ですが、金山古墳は大小の円墳を二つ連ねた形の全国的にも珍しい双円墳(瓢型双円墳とも)で、国の史跡にも指定されています。

大きい方の南丘は直径55.4m、高さ9.4mで3段に、小さい方の北丘は直径38.6m、高さ6.8mで2段になっており、全長は85.8mとなっています。周囲には濠が巡らされていて、これを含めると全長は104mとなります。墳丘の頂上、いわゆる墳頂部の平坦部と各段の間の部分には敷石が敷かれていました。金山古墳の築造時期は、出土した土器や石室、石棺の形から6世紀末から7世紀初頭と考えられていますが、これはちょうど前方後円墳が造られなくなった時期と重なります。

南丘は未調査ですが、大阪府や河南町の発掘調査が行われた北丘には長さ約10mの横穴式石室があり、凝灰岩をくりぬいて造られた家型石棺も二つ発見されました。この実物大模型は大阪府立近つ飛鳥博物館に展示されています。なお、石室や石棺の中はすでに盗掘にあっており耳輪、ガラス玉、鉄刀、馬具、土器の破片などが出土したのみです。

現在の金山古墳は墳丘にも上れる「史跡金山古墳公園」として整備され、河南町内の観光スポットにもなっています。無料駐車場完備。


周辺を見ると、少し北のスーパーの敷地内には、金山古墳より前に造られた石塚古墳群がある他、1kmほど南には式内社の建水分神社もあります。


●金山古墳について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2017/03/blog-post_40.html

アクセス

大阪市内、富田林方面からは国道309号を奈良県南方面に進み、スーパーセンターオークワ河南店を左に見てその先の「金山」交差点を左折し府道27号柏原駒ヶ谷千早赤阪線に入ると80mほど先の左手に駐車場入口があります。

奈良県側からは国道309号を大阪方面に走り、グロワールゴルフ倶楽部の先の水分バス停のある分岐を右に進みます。次に1kmほど先の「金山」交差点を右折し府道27号線に入ると約80m先の左側に駐車場入口が見えます。
 
公共交通機関では近鉄長野線「富田林」駅から金剛バスの河内(白木)線寺田経由(東)水分行きに乗車し、「芹生谷」バス停で下車。府道27号を南西に150mほど歩くと右手に古墳への小道があります。なお、河南町内の移動にはコミュニティバスの「カナちゃんバス」も便利です。


2014年11月撮影

金山古墳(河南町)

金山古墳(河南町)

金山古墳(河南町)

金山古墳(河南町)

金山古墳(河南町)

金山古墳(河南町)

金山古墳(河南町)



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