【古墳】誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳

「誉田丸山古墳(こんだまるやまこふん)」は、大阪府羽曳野市誉田にある古墳です。その名の通り“丸い”円墳で古市丸山古墳とも呼ばれています。古市古墳群に属する古墳で、宮内庁により全国第2位の規模を誇る応神天皇陵(誉田御廟山古墳)の陪塚とされ、応神陵と共にユネスコの世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群 古代日本の墳墓群」のリストにも登録されています。

現地説明板などによると、誉田丸山古墳は応神天皇陵北側の堤上に(あるいは接する形で)造られた円墳で、その規模は墳丘直径約50m、高さ約7m。墳丘斜面には葺石と思われる河原石が見られます。また、墳丘の北側に沿って窪地があることから周濠の存在、さらに造出しが付く可能性が指摘されています。内部主体については不明ですが、墳丘東側裾の発掘調査では円筒埴輪が出土している他、家、蓋(きぬがさ)、盾、靫(ゆぎ)などの形象埴輪も出土しており、これらから当古墳の築造時期は古墳時代中期の5世紀前半と考えられています。

誉田丸山古墳の見学は、応神陵拝所の参道や応神陵北側の道路から可能ですが、墳丘内への立ち入りは禁止されています。


誉田丸山古墳では1848年(嘉永元年)に、かつて大陸からもたらされたと思われる金銅製龍文透彫鞍金具などの遺物が掘り出されたと伝えられています。遺物は2具の鞍金具と金銅轡鏡板、金銅花形辻金具、鹿角装刀残闕、鉄鏃、鎧等残闕などで、1952年(昭和27年)に一括して国宝に指定されています。現在、これら出土遺物は応神天皇陵南側に鎮座し八幡神である応神天皇を祀る誉田八幡宮に所蔵されています。 


●誉田丸山古墳について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2022/04/kondamaruyamakofun.html


アクセス

公共交通機関でわかりやすいコースとしては、近鉄南大阪線「土師ノ里」駅前や「道明寺」駅の150mほど西を通る国道170号(旧道)を南に進み、「道明寺5丁目北」交差点から西に約550m進むと左手に誉田丸山古墳と応神天皇陵があります。

国道170号(外環状線)の「西古室」交差点からは東に約300mです。

応神陵拝所横にある「宮内庁書陵部古市陵墓監区事務所」に少しだけ参拝者用駐車場(無料)があります。

2022年4月撮影

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)

誉田丸山古墳(羽曳野市)



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