【神社】持尾磐船神社(河南町)
持尾磐船神社
「持尾磐船神社(もちおいわふねじんじゃ)」は、大阪府南河内郡河南町持尾にある神社です。
古事記や日本書紀に登場し、物部氏との関係が深い饒速日命(にぎはやひのみこと)やその「天の磐船」伝説と関係の深い磐船神社は各地にありますが、特に大阪府交野市私市にある磐船神社が有名です。しかし、当社の北にある平石地区にも同様の言い伝えにより祀られた磐船大神社があり、当社はその磐船大神社と密接な関係があるとされます。
持尾磐船神社の周辺は、明治の初め頃まで河内国石川郡持尾村と呼ばれていましたが、「岩舟宮由来記」によると平石村と持尾村はもともと一つの村だったものが1608年(慶長13年)に分村し、現在磐船大神社と呼ばれている平石の栂の宮(とがのみや。樛宮とも)から分祀されたのが持尾の磐船神社のようです。
持尾磐船神社の正確な創建年は不祥で、かつては「持尾神社」と呼ばれていたようです。御祭神は磐船大神社と同じく物部氏の祖神である饒速日命となっています。
現在の持尾磐船神社は持尾城跡展望台への上り口に向かい合う形で鎮座しています。ほぼ西に向いた本殿から、拝殿、鳥居、石段などが一直線に配置されている他、境内には金属製の狛犬や江戸時代の石造物、本殿前の石造りの小祠があります。
また、神社前の道路(持尾城跡入口前)から神社の方を向くと右手に水道施設がありますが、その奥には「大威徳明王(だいいとくみょうおう)」や「白龍辨天」などが祀られた祠があります。
※:当社の表記は「磐船神社」となっていますが、持尾地区の北隣、同じ河南町内の平石地区に「磐船大神社」があることから、当記事では「持尾磐船神社」としています)。
●持尾磐船神社について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2022/04/mochioiwafuneshrine.html
アクセス
一般的に、持尾磐船神社や持尾城跡を目指す場合は、持尾展望台から向かうことになると思われます(詳しくは持尾磐船神社の記事を参照して下さい)。
持尾展望台からは「河南町 持尾」の矢印に従い南東にある持尾集落を目指して坂道を上ります。約280m先の最初の分岐は左、次に190mほど先の丁字路を右折。さらに50mほど進み、持尾地区集落センター前の分岐は左に。センターから100mほど先の地蔵尊のある突き当りを右に進み、100m弱坂を上って「里山倶楽部」や「持尾城址入口」の石標が立つ分岐を右へと進んで100mほど進む左手に磐船神社、右手に持尾城跡があります。
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