【神社】天神社(河内長野市)
天神社
「天神社」は、大阪府河内長野市滝畑にある神社です。河内長野市南西部の滝畑地区に1982年(昭和57年)に完成した滝畑ダムを見下ろす山の上に鎮座するこの神社は、大梵天王社(だいぼんてんのうしゃ)とも呼ばれ、旧滝畑七ヶ村の氏神として祀られています。
天神社の正確な創建年は不詳ですが、南北朝時代の1345年(興国6年)の棟札が見つかっていることから、それ以前からあったと考えられています。御祭神は天照大神、伊弉諾尊、伊弉冉尊で、天神社という社名ですが菅原道真公は祀られていません。
元々は神仏習合をよく表す大梵天王社と呼ばれた神社で、かつての御祭神は大梵天王(仏教の二大護法善神として帝釈天と一対として祀られることが多い)でした。明治時代以降に滝畑七ヶ村の神々が当社に合祀された他、廃仏毀釈により社名を現在の天神社に改めたようですが、大梵天王社の名は比較的新しい鳥居などにも見ることが出来ます。
江戸時代初期に建立された三間社流造の本殿と室町時代作の鉄製湯釜、江戸時代から明治期の作と見られる木製灯籠が河内長野市指定有形民俗文化財に指定されています。
天神社への一般的な参道入口は、滝畑ダム湖の西岸を通り、蔵王峠を越えて和歌山県へ抜ける府道61号堺かつらぎ線沿いの堂村集落と西之村集落間にあります。こちらは鳥居や長い石段、説明板のある北側参道ですが、他に集落内からの細く見つけにくい南側参道があります(南側参道途中に小祠あり)。境内の木々の間からはダム湖も見えます。
アクセス
南海高野線・近鉄長野線「河内長野」駅から南海バス、または日野・滝畑コミュニティバスに乗り「滝畑ふるさと文化財の森センター前」バス停で下車。約450m南(上流側)の道路沿いに鳥居と石段が見えています。
国道170号(外環状線)からは天野山第一トンネル南側から南東の「滝畑」方面へ進み、約4km先(関西サイクルスポーツセンター前を通過)の突き当りを右折し府道218号河内長野かつらぎ線に入ります。すぐに滝畑第二隧道があるのでトンネルを出て直進し(途中から府道61号)、約1.9km南に鳥居があります。
鳥居の横から境内裏手の広場まで車道があるようですが、一般の参拝者用駐車場ではないようです。
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