【史跡・神社】王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址

「王仁の聖堂址(わにのせいどうあと)」は、大阪府松原市岡にある史跡です。伝承の地は松原市の南部、市を南北に縦断する国道309号の東側、市立松原第六中学校の北側に位置する池の中に浮かぶ島となっています。現在は出岡弁財天と呼ばれる神社が祀られています。

王仁とは、第15代応神天皇の時代(4世紀後半頃?)に朝鮮半島南西部にあって日本とも関係の深かった百済(くだら)から招かれたといわれる学者で、伝承上の人物とされますが、古事記や日本書紀、続日本紀といった歴史書に登場する渡来人として知られていました(「和邇吉師(わにきし)」とも)。「論語」10巻と「千字文(せんじもん。6世紀の書物)」1巻を応神天皇に献上したともいわれる王仁は、この地に聖堂を建てて学問を広めたとされることから、この地が日本の学問発祥の地ともいわれているようです。

江戸時代の地誌「五畿内志」の中の一つ、「河内志」の丹北郡の項には、かつてこの池のそばに聖堂(孔子を祀る堂)があったと伝えられていること、江戸時代には像を安置した祠が祀られていたこと、などが書かれています。現在は出岡弁財天(創建年や御祭神の詳細は不明)が祀られており、一の鳥居、二の鳥居などもあります。

●王仁の聖堂址・出岡弁財天について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2020/08/remainsofwanistemple.html

アクセス

国道309号「尻ノ池前」交差点から東に約230m進み、市立松原第六中学校に続く右(南)への道に入ります。そこから池(宮ノ池)沿いに100mほど進むと右手に弁才天の鳥居と王仁の聖堂址の説明板などがあります。専用駐車場はないようです。

公共交通機関の場合、近鉄南大阪線「河内松原」駅などから近鉄バスに乗車。「松原市民運動広場前」バス停で下車し、100m少々北に歩くと前述の「尻ノ池前」交差点です。また、「岡北口」バス停で下車し、約130m北に歩き交差点を左折。さらに350mほど西に進み、左に入ると宮ノ池沿いの道なのでそのまま約100m歩くと右手に聖堂址があります。

2020年5月撮影

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)

王仁の聖堂址 出岡弁財天(松原市)



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