【神社】若林神社(松原市)

若林神社

「若林神社」は、大阪府松原市若林にある神社です。松原市の北部、大和川の南側にある松原ジャンクションにほど近い旧若林村の集落内に鎮座しています。

若林神社の拝殿にある由緒記はかなり薄れて読みにくい状態ですが、松原市のホームページなどによると、若林神社の正確な創建年は不祥ながら、鎌倉時代末期から南北朝時代、元号では元弘から建武年間(1331年~1335年頃)に兵乱によって衰微した南隣の小川村の深居神社から分祀されたようです。かつての深居神社は、小川周辺の川邊(現大阪市平野区長吉川辺)、若林(現松原市若林)、大堀(現松原市大堀)、津堂(現藤井寺市津堂)まで含めた広範な地域の総産土神でしたが、同時期に各村に分祀されたようです(川辺八幡神社、若林神社、大堀八幡神社津堂八幡神社)。このことから、若林神社の御祭神は深居神社と同じ第15代応神天皇である品陀別命(ほんだわけのみこと)となっています。

若林は室町時代頃から度々史書に登場しますが戦に関する記述が多かったようです。これはかつての若林神社境内が今よりも広大で、現在の大和川に流路が変わる前は周辺よりも僅かに高所であったことから陣を張るのに適していたこと。さらに現在の大阪市内方面と南河内を結ぶ街道の中間という位置から軍事・戦略上の要衝として重要視されていたためと思われます。

江戸時代の「若林村絵図」では、若林神社は八幡宮とあり、森に囲まれた今とは比べられないほど広大な境内地が描かれています。なお、1704年(宝永元年)の大和川の川違え(付け替え)工事により新流路が若林村を東西に貫き、村は南北に分断されました(北側は1964年(昭和39年)に八尾市に編入)。

1872年(明治5年)、に若林神社は旧社各制度で村社に列せられました。現在の若林神社は神職不在神社で、大阪市平野区長吉長原にある志紀長吉神社の兼務社となっています。

●若林神社について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2020/12/wakabayashishrine.html

アクセス

松原ジャンクション高架下から府道186号大阪羽曳野線を東に進み、約150m先の「若林町」の矢印通り側道に下り、200mほど先の中橋で右側を流れる落堀川を渡ります。橋を渡って70mほど南に進んで左折すると約20m先に若林神社があります。周辺は道が狭いところが多く、参拝者用駐車場も無いようです。

公共交通機関では、松原市の市内公共施設循環バスぐるりん号の「南北ルート」で「若林」バス停下車。東に15mほど進んで左(北)に曲がり、本了寺や立法寺前を通過して100mほど先の突き当りを右折。50mほど先を道なりに左に折れ、すぐに右折。さらに20m進むと左手に若林神社があります。

2020年7月撮影

若林神社(松原市)

若林神社(松原市)

若林神社(松原市)

若林神社(松原市)

若林神社(松原市)

若林神社(松原市)

若林神社(松原市)

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